太陽星座・月星座・アセンダント——三つが示すもの
自分の星座らしくない、と感じる方は少なくありません。多くの場合、三分の一だけを聞かされているからです。太陽・月・上昇点は、地球の1年、月の1か月、地球の1日という、互いに無関係な三つの運動で決まります。三つの時計が別々の方向を指すのは、計算の誤りでもその人の欠点でもなく、この伝統がはじめから前提にしていることです。
三つの時計
太陽は黄道上を1日に約1°進み、ひとつの星座に1か月ほど留まります。ですから太陽星座は、境目の当日を除けば日付だけで決まります。
月は1日に約13°進み、ひとつの星座を渡りきるのに2日6時間ほどかかります。上昇点はさらに速く、4分で約1°、1日で黄道を一周します。こちらは時刻に加えて出生地も要ります(求め方は〈算出方法〉に)。
1年、1か月、1日は互いに割り切れません。三つの周期はほぼ独立していますから、組み合わせはほとんど自由です。天文学的に見れば、三つが揃うほうが例外です。
同じ日に生まれた二人
1990年6月14日、東京。朝6時に生まれた人の太陽は双子座、月は水瓶座、上昇星座は蟹座です。
同じ日の夜10時に生まれた人の太陽も、やはり双子座です。太陽は16時間で0.6°しか動きません。けれども月はそのあいだに境を越えて魚座に入り、上昇点は半周して水瓶座になっています。
同じ誕生日、同じ街、同じ「星座」。三つのうち二つが違います。星座占いの欄が扱っているのは、このうちの一つだけです。
太陽は方向、月は天気、上昇は現れ方
古い伝統では、太陽は出来上がった性格の一覧ではなく、生涯をかけて近づいていく方向として読まれてきました。40歳の山羊座は、19歳の山羊座よりも説明文に似ていることが多いものです。20代のはじめに「自分らしくない」と感じるのは、あの説明がもともと現在形の話ではないからです。
月は内側の天気です。何が自分を落ち着かせ、何が落ち着かなくさせるのか。疲れた一日の終わりに出てくる既定の反応で、職場では誰も見ない領域です。
上昇星座は、他人が最初に受け取る形です。初対面での話す速さ、腰を下ろすときの所作、慣れない場での最初の一手。自分で思っている自分とは限りませんが、他人があなたを説明するときの言葉には、よく重なります。
食い違いは普通です
太陽が天秤座で月が蠍座の方は、外からは合わせる人に見えて、内側では妥協しません。太陽が乙女座で上昇が射手座の方は、部屋に入る姿は快活で、仕事は一項目ずつ確かめます。矛盾ではありません。一人の別々の層が、別々の時計で測られているだけです。
三つが同じ星座に集まる場合、伝統はそれを別種の偏りとして読みます。同じ音が三度鳴るぶん、緩衝も逃げ道も少なくなる、という読み方です。
三つをまとめて読む
個別の確認は無料です。上昇星座は /rising-sign、月星座は /moon-sign、星座の日付は /zodiac-dates でご覧いただけます。本サイトが計算するのは、この三点だけです。
三つを並べたとき、面白いのはたいてい擦れ合う箇所です。振る舞いと、その裏側の天気とのあいだにある継ぎ目。そこが、どの一つの星座よりもその人に近いことがよくあります。