星座の日付が毎年ずれる理由
星座の日付表は永久に有効に見えますが、ある1年の断面にすぎません。回帰年は約365.2422日、暦の1年より4分の1日ほど長く、太陽が各星座に入る時刻は毎年およそ6時間ずつ遅れ、閏日が一度に1日分引き戻します。同じ誕生日が年によって違う星座になるのは、暦と天体の運行が噛み合っていないからです。
暦が抱えきれない4分の1日
地球が太陽を一周するのは約365.2422日。暦は整数の日でしか進めませんから、余りの0.2422日、およそ5時間49分が毎年繰り越されます。4年で23時間16分、そこへ閏日が24時間を返すので、差し引き約44分だけ早まります。
この44分が長期の漂流の向きを決めます。1世紀でおよそ18時間——入宮が暦の日付をまたぐには十分です。20世紀の春分の多くが3月21日だったのに、いまはほとんど3月20日なのは、その積み重ねです。
日本時間で太陽が牡羊座に入る時刻は、2024年が3月20日12時00分、2025年が17時49分、2026年が23時38分、2027年が3月21日5時27分、2028年が3月20日11時16分。三段上がって一段戻る階段です。
同じ誕生日、違う星座
2027年3月21日の午前3時に生まれた人の太陽は、まだ魚座です。入宮が同じ日の5時27分だからです。2026年3月21日なら、何時でも牡羊座——前日の23時38分に、太陽はすでに境を越えています。
半々に割れる日付もあります。世界時の正午——本サイトが星座を判定する基準です——で数えると、1930年から2030年の101年間で、1月20日は山羊座が53年、水瓶座が48年。11月22日も蠍座が53年、射手座が48年です。
一方、同じ101年で2月19日は魚座が85年、水瓶座が16年。12月22日は山羊座が87年、射手座が14年。同じ「境目の日付」でも、揺れ幅は違います。
表ごとに日付が食い違う理由
出回っている日付表の多くは、ある1年の入宮時刻を恒久の規則として印刷したものです。何年のものかも、どの時間帯で計算したのかも、書かれていません。
入宮は瞬間であって、日付ではありません。2026年に太陽が天秤座に入るのは、日本では9月23日9時16分、パリでは同日2時16分、ニューヨークでは9月22日20時16分。基準を書かない表は検証できません。本サイトの基準は、各日の世界時正午の太陽の位置です。
境目に生まれた場合にすること
境目に生まれるとは、出生の瞬間が入宮から数時間以内にある、という意味です。二つの星座に半分ずつ属するのでも、性格が中間になるのでもありません。太陽はどの一瞬でも、ひとつの宮にしかいません。必要なのは日付ではなく時刻です。
/zodiac-dates には、今年の十二の期間と、1930年から2030年のあいだに星座が変わる17の暦日が、どちらの星座が何年ずつかとともに並んでいます。その17日に入っているかが最初の分かれ道で、入っているなら出生時刻を分単位まで確かめてください。
本サイトの太陽黄経は NOAA の低精度式で、誤差は約 ±0.01°、時間に直せばおよそ15分。それがこの方法の限界です。上昇星座は4分で1°、月は2日6時間ほどで星座を移り、どちらも太陽より時刻に敏感です。