ホロスコープはどう計算されるのか——天文の部分と、文章の出どころ
ホロスコープは二つの半分でできています。前半は算術です——ある瞬間に、地上のある地点から見て、太陽と月と東の地平線がどこにあったか。計算され、誤差が示され、検証できます。後半は「その星座が何を意味するか」で、受け継がれたものです。
天文暦はもともと一冊の本でした
ephemeris はギリシア語の「日ごとの記録」に由来します。かつてそれは本でした。向こう1年、毎日の天体の位置を一行ずつ組んだ表です。バビロニアの書記も、同じ表を楔形文字で残しました。
15世紀にはレギオモンタヌスが天文暦を刊行し、18世紀の英国では経度のために『航海暦』が編まれます。天文学者も占星家も、長く同じ欄を読んでいました。本サイトの仕事も同じで、本が省かれただけです。
三つの数値と、それぞれの誤差
太陽の黄経は NOAA の低精度公式で、誤差は約 ±0.01°。境目は黄経を30°で割って得ます。太陽は1日に約1°進みますから、100分の1°は時間にしておよそ15分です。
月の黄経は截断した ELP2000 級数(主要な周期項)で、誤差は約 ±0.2°。月は1時間に約0.5°動くので、20分ほどの道のりです。
上昇点は恒星時と出生地の座標から求め、4分で約1°動きます(式は〈算出方法〉に)。時差は IANA タイムゾーンデータベースを出生の瞬間で評価します。1時間の取り違えは15°です。
なぜ誤差を公表するのか
誤差の付かない数値は、測定ではなく主張です。どの天文暦も無限級数をどこかで打ち切った結果で、問題はどこで切り、それを認めるかどうかだけです。
誤差は、いつ安心してよいかも教えます。多くの出生時刻は境目から遠く、0.2° は見えません。境目の前後30分に入る方には、それが全部です。度数は等幅で組んであり、ほかの暦と照合できます。
計算されない方の半分
「天秤座は動く前に両側を量る」という一文を導く公式はありません。測定ではなく、受け継がれた語彙です。ヘレニズム期に形をとり、『テトラビブロス』で整理され、19世紀に大衆の読み物として拾い直されました。
この半分は反証できず、できるふりをすべきでもありません。黄経を小数点以下2桁まで知っても、文章が当たるようにはならず、正しい星座について書かれていることが保証されるだけです。
計算していない三つのこと
本サイトが計算するのは太陽・月・上昇点の三点だけです。水星も金星も火星も計算せず、ハウスも分けず、アスペクトも取りません。意図して引いた線で、未完成の部分ではありません。
本格的な出生図には十天体とハウスシステムが要り、計算範囲の外にあります。並べれば見た目は専門的になりますが、増えるのは検証できない部分だけです。
それらしく見えて正確でないものを出すくらいなら、出さない方を選びます。
文章はAIが書いています
本サイトの運勢と読み解きは、Anthropic の言語モデル Claude が、占星術の伝統と本サイトの文体にしたがって書いています。天文の数値は生成物ではありません。
変わるのは、誰か一人があなたの出生データに向き合って書いたのではない点です。費用の構造も変わり、上昇星座・月星座・日付一覧が無料なのはそのためです。
変わらないのは、拠る伝統が同じことです。新聞の星座欄の筆者も、あなたに会ってはいません。