月星座とは何か——月相との違いと、調べ方
月星座とは、生まれた瞬間に月が黄道上のどの星座にいたかということです。雑誌などでいう星座は太陽のものであり、月の満ち欠け——月相——ともまた別の量です。月は2日6時間ほどでひとつの星座を通り抜けますから、生年月日だけでは決まらないことがよくあります。出生時刻が1時間の精度でわかれば、たいていは決まります。
月相ではありません
月相は、月と太陽の位置関係です。新月、上弦、満月——今日それがどれであるかは地上のどこにいても同じで、その日の全員のものです。今日の運勢が月相に沿って書かれるのは、そのためです。
月星座は、黄道上の絶対的な位置です。ある一つの瞬間の、ひとりのものです。周期も別で、月相の一巡は約29.5日、月が同じ星座に戻るのは27日あまり。別の月の満月に生まれた二人は、月相は同じでも月星座は違います。
重なるのは幾何のほうだけです。新月には月は太陽と同じ星座に、満月には向かいの星座にあります。
空でいちばん速く動くもの
月は1日に黄道上を約13°進みます。星座の幅は30°ですから、渡りきるのに2日6時間ほど。軌道は楕円ですから速さも一定ではなく、速いときは1日に15°あまり、遅いときは12°に届きません。
ここから出てくるのは神秘ではなく算数です。5日のうち2日ほどは、その日のうちに月の星座が変わります。太陽で同じことが起きるのは、1年に12日だけです。
「どうも当たらない」と感じるとき
太陽星座は寛容です。太陽はひとつの星座に1か月ほど留まりますから、境目の前後でなければ日付だけで足ります。星占いの欄が広く行き渡ったのは、要求が少ないからです。
月はそうではありません。同じ日に同じ街で生まれても、昼前と夕食後とでは月星座が違うことがあります。月星座がどうも当たらないと感じられるとき、その多くは日付だけで引かれ、その日付がたまたま境目だったのです。
入力する時刻は、当時その土地で使われていた時計の時刻です。本サイトはそれを IANA タイムゾーンデータベースで世界時に戻します。
伝統が月に読んできたもの
古い文献において、太陽は表に出ている生活で、月はその下にあるほうです。物腰ではなく気質、勤めに出ていかない声部です。太陽がなりつつあるものなら、月は一日の終わりに帰っていく場所です。
月をめぐる語彙は、なだめるものとざわつかせるもののあいだにあります。何によって回復し、意識するより先に何が身を固くさせるのか。これは記述の伝統であって仕組みの説明ではなく、本サイトもそれ以上のふりはしません。
±0.2°と、その30分
本サイトの月の黄経は、截断した ELP2000 級数によるものです。誤差は約 ±0.2°、月の速さに直せば20分ほどの道のりにあたります。星座を定めるには十分ですが、切り替わりの前後およそ30分では確定できません。その場合は推測せず、確定できないとそのまま述べます。
上昇星座と違い、月星座に出生地は要りません。要るのは日付と時刻だけです。本サイトが計算するのは太陽・月・上昇点の三点で、範囲は〈算出方法〉に記しています。
調べるページは無料で、星座とともに度数も返します。境目に近ければ、近いと表示されます。