出生時刻がわからない場合にできること
生まれた時刻がわからなくても、ホロスコープの全部が失われるわけではありません。太陽星座はほぼ確実に残り、月星座もたいてい残ります。残らないのは上昇星座です。考えるべきは、欠けた時刻をどう補うかではなく、その時刻がまだどこかに残っていないか、です。
太陽は残ります——変わり目の日を除いて
太陽は1日に約1°進み、ひとつの星座に1か月ほど留まります。多くの誕生日は境目から数日離れており、未明でも深夜でも結果は変わりません。
例外は変わり目の当日です。1930年から2030年のあいだに星座が変わる暦日は17日あり、/zodiac-dates が、どちらの星座が何年ずつかとともに並べます。誕生日がその17日になければ、太陽星座は揺らぎません。
月はたいてい残ります
月は1日に約13°進み、ひとつの星座に2日6時間ほどとどまります。同じ日のうちなら、月の位置の差は最大でも12°から15°ほど、星座の幅の半分に届きません。
ですから多くの日は、月は未明から深夜まで同じ星座にいます。ただし5日に2日ほどは境界をまたぎ、当たれば時刻がすべてを決めます。どちらかは /moon-sign で確かめられます。
上昇星座は残りません
上昇星座は、出生の瞬間に東の地平線から昇っていた黄道の度数で、恒星時と出生地の座標から求めます(式は〈算出方法〉に)。入力のうち公開されていない唯一の値が、あなたに欠けている値です。
上昇点は4分で約1°、1日で黄道を一周します。10分の不確かさは2°か3°ですが、1時間なら半星座に近く、「たしか朝だった」なら三星座分に広がります。
平均をとる余地はありません。推測した時刻で作った図が返すのは、おおよその上昇星座ではなく、別の上昇星座です。
時刻はどこに書き残されているか
まず母子健康手帳です。出生の記録の欄に時刻が残っていることが多く、いちばん早い道です。次に出生届の「生まれたとき」の欄。戸籍に載るのは年月日だけで、記載事項証明書の請求には制限があります。
家の中の紙も見てください。命名紙、出産の知らせ、アルバムに挟まれた病院の控え。病院は当てになりません——診療録の保存義務は5年です。
記憶しか残っていない場合は、問い方を変えます。「何時に生まれたか」ではなく、外は明るかったか、どの食事が中断されたか、誰が叩き起こされたか。手がかりに結びついた答えは、思い出された時計の針より正確です。
書き残されているのは当時の時計の時刻です。日本では1948年から1951年まで夏時間があり、その夏に生まれた方の「8時」は、いまの8時とは限りません。本サイトは IANA タイムゾーンデータベースを出生の瞬間で評価しますので、換算は自動です。
「朝のうち」が実際に含む幅
記憶はまず範囲に置き換えてください。「朝のうち」はふつう6時から12時の6時間です。星座が昇る速さは一様ではなく、東京の緯度(北緯およそ35.7°)では魚座と牡羊座が約1時間18分、獅子座と蠍座は約2時間27分。この6時間には上昇星座が三つから五つ入ります。
得られるのは答えではなく候補です。正午と入力するのを止めるものはありませんが、それは折衷ではなく約束事です。/rising-sign で同じ日付を6時、9時、正午で試してください。動いた距離が、欠けている時刻の重さです。